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【公式】『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予習15作品を徹底解説 — なぜこの作品が選ばれたのか

最終更新:2026年8月17日 / 実写サイド

米Disney+が「Countdown to Avengers: Doomsday(ドゥームズデイまでのカウントダウン)」と題した公式の予習リスト15作品を発表しました。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は12月18日、日米同時公開。残り4ヶ月で何を観るべきか、公式が答えを出した形です。

ただしこのリスト、ただ並べただけでは真意が読めません。MCUですらない20年以上前の映画が2本入り、ドラマは1作だけ、あの人気作が入っていない——。本記事では15作品を1本ずつ、「なぜ選ばれたのか」「どこに注目して観るべきか」「深掘りしたい人向けの原作コミック」の3点で解説します。

⚠ ネタバレ方針:公開済み作品の核心には触れつつ、『ドゥームズデイ』本編の未確認情報は「考察」と明記して区別します。


まず全体像:リストが語る3つのメッセージ

① 旧フォックス版X-MENが"公式に"予習指定された。 MCU以前、2000年代の『X-メン』『X-MEN2』が選ばれたのは、プロフェッサーX、マグニートー、ビースト、ナイトクローラー、ミスティークを演じた当時のキャストが『ドゥームズデイ』に再結集するため。20年前の映画が最新作の予習になる——マルチバースだからこそ起きる事態です。

② ドラマで唯一の選出は「ロキ」。 ワンダヴィジョンでもホワット・イフでもなく「ロキ」だけ。神聖時間軸、分岐、マルチバースの構造をここまで正面から説明した作品は他になく、『ドゥームズデイ』の世界観理解の背骨として指定されたと読めます。

③ スティーブ・ロジャースの再登場。 クリス・エヴァンスの復帰が決まっており、リストには『ザ・ファースト・アベンジャー』が含まれています。スティーブとペギーの物語が再び鍵になる可能性を、リスト自体が示唆しています。


15作品・個別解説

1.『X-メン』(2000)※MCU外

すべての始まり。アメコミ映画ブームの火付け役であり、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン、パトリック・スチュワートのプロフェッサーX、イアン・マッケランのマグニートーが誕生した作品です。 注目ポイント: プロフェッサーXとマグニートーの「友情と決裂」の関係性。ミュータント差別というテーマ。この2人の関係が分かっているかどうかで、『ドゥームズデイ』での再登場の重みが変わります。 原作へ: X-MENの思想的対立の原点を知るなら、マグニートーの過去を描いたエピソードを収録した邦訳X-MEN関連書へ。

2.『X-MEN2』(2003)※MCU外

シリーズ最高傑作との呼び声が高い続編。ナイトクローラー(アラン・カミング)の冒頭シークエンスは今なおシリーズ屈指の名場面です。 注目ポイント: 今回再結集するキャストのうち、ナイトクローラーとミスティーク(レベッカ・ローミン)の見せ場はこの作品に集中しています。人間とミュータントの共存の危うさが最も鋭く描かれた1本。 原作へ: 本作の下敷きになった有名グラフィックノベルがあり、X-MEN入門の定番です。

3.『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)

MCU時系列の始点(1940年代)。スティーブ・ロジャースがなぜ「善き人」の象徴なのかが全部詰まっています。 注目ポイント: スティーブとペギー・カーターの関係。エンドゲームで完結したはずの2人の物語が選出理由に絡んでいるとすれば、再登場するスティーブの状況を推し量る手がかりはここにあります。 考察: 「完璧な結末」を迎えたはずのスティーブを再び動かす理由——マルチバースがそれを可能にします。

4.『アベンジャーズ』(2012)

初のヒーロー大集結。「バラバラの個人がチームになる」物語の原型です。 注目ポイント: 『ドゥームズデイ』は新旧・別世界のヒーローが入り乱れる"集結もの"の最新形。集結ものの文法はすべてこの1本が作りました。ロキが物語の中心にいる点も、いま観返すと意味が変わります。

5.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)

ヴィランが主役の集結映画。サノスという「信念を持つ敵」の造形は、ドゥームというキャラを考える上で最良の比較対象です。 注目ポイント: ヴィランに感情移入させる作り。ドゥームはサノス以上に「自分が正しい」と信じる男であり、本作の構造が『ドゥームズデイ』でどう反復・更新されるかは最大の見どころになります。

6.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)

インフィニティ・サーガの完結編にして、マルチバース・サーガの起点。時間泥棒作戦が時間軸の分岐を生み、すべてはここから始まりました。 注目ポイント: スティーブの結末、トニー・スタークの結末。ロバート・ダウニー・Jr.が今度はドクター・ドゥーム役で戻ってくることが発表されている以上、トニーの物語をどう終えたかの記憶は必須です。 原作へ: サノス戦の原案『インフィニティ・ガントレット』(邦訳あり)。

7.「ロキ」シーズン1&2(2021-23)

ドラマで唯一の選出。TVA、神聖時間軸、分岐、そして「すべての時間線を束ねる存在」——『ドゥームズデイ』の世界観設定を担う最重要作品です。 注目ポイント: S2最終話でロキが辿り着いた役割。マルチバース全体の構造図はこのドラマでしか描かれていません。15作の中で「設定理解」への貢献度は断トツです。 原作へ: TVAは原作コミック由来の組織。ロキの変遷は近年の邦訳ロキ関連書でも追えます。

8.『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)

一見、ドゥームとの接点が薄そうな選出。だからこそ意味深です。 注目ポイント: テン・リングスという武器の正体は劇中で未解明のまま。リングが発していた"信号"の謎も未回収です。公式が本作を予習指定したことは、この伏線が『ドゥームズデイ』で動く可能性を示唆します(考察)。

9.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)

「別シリーズの俳優が同じ役で再集結する」をMCUで最初に成功させた作品。旧X-MENキャスト再結集の直接の先行例です。 注目ポイント: マルチバースから人を呼び寄せるとき何が起きるか、その代償は何か。本作のルールが『ドゥームズデイ』にも適用されるなら、感動と引き換えのリスクも持ち込まれるはずです。

10.『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)

ワカンダの現在地。シュリの王位継承と、海中国家タロカニムとの衝突を描きました。 注目ポイント: ヴィブラニウムを巡る国際情勢と、ワカンダが世界から向けられる視線。地上最強の資源国家が、ドゥームのような「国家を持つヴィラン」とどう対峙するか——国と国の物語として繋がる可能性があります。

11.『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)

サム・ウィルソン=キャプテン・アメリカの現在地と、大統領となったサディアス・ロス周りの政治劇。 注目ポイント: 「盾を継いだサム」がアベンジャーズをどう再建しようとしているか。スティーブが戻ってくるなら、新旧キャプテン・アメリカの並び立ちは本作を観ているほど刺さります。

12.『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)

フォックス作品群への壮大なラブレターにして、フォックス世界とMCUを繋いだ架け橋。 注目ポイント: TVAの再登場と、消えゆく世界の扱い。旧フォックス版X-MENキャストがMCU最新作に出る"理屈"は、実質この作品が整備しました。笑いながら観られる最重要予習枠です。

13.『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)

マルチバースの"怖さ"を最初に本格的に描いた作品。 注目ポイント: 劇中で語られる**インカージョン(並行世界同士の衝突)**の概念。これは原作『シークレット・ウォーズ』(2015)の根幹設定であり、『ドゥームズデイ』→『シークレット・ウォーズ』2部作の背骨になると見られます。イルミナティの顛末は「別世界の有名ヒーロー登場」の扱いの前例としても重要。 原作へ: インカージョンの果てに何が起きるかは『シークレット・ウォーズ』(邦訳あり・電子版は9/30配信停止予定)で読めます。

14.『サンダーボルツ*』(2025)

"アスタリスク"の意味が明かされるラストは、事実上『ドゥームズデイ』への直通ゲート。 注目ポイント: ニュー・アベンジャーズを名乗ることになった面々と、正規側との緊張関係。次のアベンジャーズが一枚岩でないことは、敵より先に内側の火種として効いてくるはずです。エンドクレジットは必見。

15.『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025)

フェーズ6開幕作にして、リスト最後の1本。FFの世界はMCU本流と異なるアース828です。 注目ポイント: リード、スー、ジョニー、ベン——ドゥームの因縁の相手であるファンタスティック・フォーの人物像。そして「別世界のヒーローがどうやって本流と出会うのか」という、マルチバース・サーガ最大の合流点。エンドクレジットまで含めて『ドゥームズデイ』の直前章です。 原作へ: ドゥームとFFの因縁の原点は『ブックス・オブ・ドゥーム』、到達点は『シークレット・ウォーズ』。当サイトのコミックサイドで詳しく案内しています。


リストに"ない"ことにも意味がある

  • 『ワンダヴィジョン』『アガサ』不選出 — ワンダ周りは今回の本筋ではない可能性(考察)
  • 『クアントマニア』不選出 — 征服者カーン関連の扱いが変わったことを裏付ける並び
  • FF以外のフェーズ6映画は今後の公開待ち — 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』がリスト外なのは、発表時点で公開直後だったためと見られます

当サイト流・視聴順の提案

公式リストは「重要な順」ではなく順不同です。時系列と設定理解を両立させるなら:

  1. X-メン → X-MEN2(独立した前提知識として最初に)
  2. ザ・ファースト・アベンジャー → アベンジャーズ → インフィニティ・ウォー → エンドゲーム(本流の背骨)
  3. ロキS1(ここで世界観のルールを取得)
  4. NWH → MoM → ワカンダ・フォーエバー → シャン・チー(フェーズ4の広がり)
  5. ロキS2 → デッドプール&ウルヴァリン(マルチバースの現在)
  6. BNW → サンダーボルツ* → ファースト・ステップ(直前3部作)

全15作+αで約35時間。週2本ペースで11月中に完走できます。


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